不器用だと思っている人がハンドメイドするのに心掛けるといい3つのこと

ハンドメイドについて思うこと

「ハンドメイドには興味はあるけれど
私、不器用だから・・・。」というお声をいただくことがあります。

以前、私も同じように言っていましたよ。
高校生の時、家庭科でエプロンが完成させられなくて
母にこっそり作ってもらうぐらい不器用でしたから。
「ハンドメイドなんて私の人生に必要ない!」と思っていました。

不器用なわりにこだわりが強くて(厄介なことに)
どのお店に行っても欲しいものが売っていなくて
「自分で作ることでしか手に入れられない。」と気づいてから
ハンドメイドに挑戦したのです。

手先に自信がなくて
どうやったらうまくいくのか試行錯誤した結果
3つのことを心掛けて作るようになったら
何人もの方々からお誉めのお言葉をいただくようになりました。

「私は不器用だな・・・。」と思われている方に
心掛けるといい

その3つをお伝えします。

 

不器用だと思っている人がハンドメイドするのに心掛けるといい3つのこと

その3つとは・・・

・とにかくゆっくり進めること
・ひとつひとつの工程を妥協しないで丁寧に行うこと
・穏やかな精神状態の時にすること

では具体的にどういうことなのかご説明致しますね。

とにかくゆっくり進めること

 

高校生の時、私一人で作れず
こっそり母に作ってもらって
完成させたエプロンを学校に持っていた時のことです。

友達のKちゃんが完成させたエプロンを見せてもらったんです。
(Kちゃんは自力で完成させました。しかも授業の中だけで完成させていました。)
それが
とても同じ年の高校生が作ったとは思えないぐらいきれいな出来だったんです。

ミシンの縫い目もまっすぐで、布の端の三つ折りも均等で
返し縫いのところも、きれいに重なっていました。

その時、家庭科室でKちゃんが
ゆっくり、ゆっくりミシンを動かしていたのを思い出したのです。
おそらくクラス内で一番ゆっくり一番遅い速度にしてミシンをかけたと思います。

反対に私は
早く終わらせたくて
ミシンをかけたことなんて数回なのに
高速でガガガガガガとかけていました。

私がハンドメイドに挑戦したのは
大人になってからでしたが、
あの時のKちゃんのゆっくりミシンをかけている姿が
印象的で・・・

もしかしたら・・・
私もゆっくり作ったら・・・上手くいくのかもしれないと思ったのです。

そして、今まで
おおざっぱに、ざっくりサクサク進めていたことを
これでもかっていうぐらいに
ゆっくり、ひたすらゆっくり進めてみたのです。

そしたら、あの苦手意識の塊だった
ミシンの縫い目も・・・
まっすぐ均等に縫うことができました。
今までNの字を横にしたような
返し縫いも、ちゃんと重なってくれたのです!!

ミシンの上級者の方でしたら
きっとこのようなことは、びっくりされるぐらい
低レベルなことかと思いますが

それでも・・・

ゆっくりやれば私だって上手くできるんだ!!
と感動するぐらいうれしかったことでした。

 

ひとつひとつを妥協しないで丁寧に行うこと

 

ハンドメイドは
カットしたり、折ったり、糸で縫い留めたり、塗ったり、差し込んだり
丸めたり、引っ張ったり、つまんだりと手で行う様々な工程があります。

その工程は小さなことかもしれませんが
ひとつひとつを妥協しないで丁寧に行うと
クオリティが高い完成になります。

私がカルトナージュを習っている時のことです。
ボンドをハケで塗って、布に貼りつけるという工程の時に
ボンドが指にちょっとついてしまったのです。
でも
「ま、いいか!」なんて
ボンドが指についたまま、布に貼ってしまったのです。

しかし・・
指のボンドが布にべったりついてしまい・・・
しっかりと大きなシミになってしまったことがあります。
作品の作り始めでしたら
まだやり直しができたかもしれませんが
その時は完成まで間近でしたので・・・
やり直すなら・・・一番始めからでないといけなくなりました。
あの時ほど、手についたボンドを丁寧に取っておけばよかったと
思ったことはありません。

また作っている途中で
カットした切れ端から糸が出てしまうことがあります。
その糸は、結局はその上からボンドを塗って貼りつけるので
見えないのですが
完成後、よく見てみると
その糸が表面に浮き出てしまっていることがありました。
切れ端から出た、1本の糸ですが
これを妥協せずカットしておけば、仕上がりはもっときれいだったのです。

 

穏やかな精神状態の時にすること

ハンドメイドは自分の精神状態が
直接出やすい作業だと感じています。

心に引っかかりがあると
注意が散漫になっていまい
目の前の事に集中して取り組めません。

私は以前、うちの娘が小児科で点滴を受けた時に
それを感じました。

ある日の朝、気持ちが悪いと娘が言っていたので
学校を休ませた時のことです。
気持ち悪いと言いながらも、娘は元気そうでしたので
テレビを見せながらソファに寝かせていましたが
手持ち無沙汰になった私は
カルトナージュで作っていたボックス作成の続きをしようと
取り掛かりました。

ある程度作るのを進めていたところ
急に娘が嘔吐したので
ボックスは作りっぱなしのまま放置して
すぐに小児科へ行きました。

そこで、小児科の先生からは
今すぐ点滴が必要だと言われ
そのままクリニックのベッドで娘は点滴をすることになりました。
先生からは
「点滴終わるまで2時間はかかるから、お母さんは一度家に帰っていなさい。
2時間経ったらまた来て。」と言われ
そのまま私だけ一度自宅に戻ることになりました。

布や厚紙でいっぱいになった部屋に戻った私は
途中だったボックス作成の続きを切りのいいところまでやろうと思い
作り始めましたが・・・

娘は一人で点滴受けて大丈夫かな・・・
初めての点滴で不安じゃないかな・・・
点滴しなきゃいけないぐらいの病状って・・・これってどんな病気??

と頭の中がグルグルしてしまい
気が付いたら
厚紙にボンドを大量に塗ったまま布を貼ってしまい・・・
とんでもなく大きいシミを作ってしまいました。
(私、よくシミ作りますね・・・。)

そのシミは、もう隠すことも直すこともできないぐらい
どうしようもないシミでしたので・・・

結局その作品はボツにしましたよ。

その時に、落ち着かない気持ちで
作ると失敗するんだと痛感したのです。

(娘は点滴したらかなり調子が良くなり、後日、血液検査で異常なしとのことでした。)

以来、何かを作る時は
精神状態がフラットな状態の時にしています。
旦那さんと口喧嘩した時や
大きな虫が部屋の中に入ってきて
「ギャーッ!!!」と大騒ぎした直後なんかは
まず、作らないようにしています。

この3つの心がけをして変わったこと

 

この3つの事を心がけて作るようにしたところ
変化がありました。

落ち着いて取り組めるようになった

この3つの事を心がけると
全てのことに落ち着いて取り組めるようになりました。

工程が多いものを作る時は
ひとつの工程をやり忘れると、
始めからやり直しをしないといけない場合もありますが
ゆっくり進めることで
工程を抜かさず、正しい手順で作ることができるようになりました。

 

ゆっくり進める自分でいいんだと思えるようになった

そしてゆっくり進めることで
気持ちが楽になりました。

「ゆっくり、ゆっくり。」と心の中で唱えていると
自分自身に暗示をかけているようで
「ゆっくりでいいんだよ。私ゆっくりでいいんだ。」と思えてきて
自分を肯定しているような感じがしました。
当時、仕事では
「早く!早く!」と追われていたので
早くできない自分ってダメなんだと思っていました。
ですが、
「ゆっくりでいいんだよ。」と自分で自分に言ってあげられると
このままのペースの自分でいいんだと楽になれたのです。

 

誉めていただくことが多くなった

この3つのことを心がけて作った作品は
自分でも納得のいく出来になっていることが多いです。
そのため、完成した作品をご覧になった方から
お誉めの声をいただくようになりました。

中でも印象的なことは
通っていたカルトナージュ教室で
習った作品をサイズ違いで作ってくるという宿題があったのですが
完成した私の作品をご覧になった講師の先生から
「信じられないぐらいきれいに出来ているね。」と仰っていただいた時
私の中で
手先の自信のなさが、ほわっと消えてなくなる感じがしました。

 

この3つを他の方にもお伝えしたところ・・・

自宅教室やカルチャー教室で対面のレッスンをしていた頃
「私不器用な方だから、上手く作れるか心配。」とのお声を聞くこともありました。

でもこの3つのことを元に
「他の人と比べずに、ぜひゆっくり進めてみてくださいね。」とか
「面倒ですが、鉛筆の線は消しゴムで消すと布に黒い炭がつかないですよ。」と
ひとつひとつの作業を丁寧に進めるように私がお声がけすると

皆さん、きれいに完成されていましたよ。
ご自分のことを不器用だとおっしゃっていた方の作品も
「どこが不器用なんだろう??」と思うぐらいの完成度でした。

 

以上
不器用だと思っていた私が3つのことを心掛けたところ
満足のいく出来の作品が作れるようになったり
ご覧になられた方々からお誉めの言葉をかけていただくようになった
経験談をお伝えしました。

手先に自信がなくて、ハンドメイドに挑戦するのに勇気がいる方
ぜひこの3つのことを心がけて挑戦してみてくださいね。

 

ご自分が不器用だと感じていらっしゃっている方が
ハンドメイドをするのに心掛けるとよい3つの事をお伝えしました。
その3つとは
・とにかくゆっくり進めること
・ひとつひとつを妥協しないで丁寧に行うこと
・穏やかな精神状態の時にすること
です。
私はこれら3つのことを心掛けたところ
落ち着いて取り組めるようになりましたし、自分のペースで進めることで楽になれました。
そして、お誉めの言葉をいただくことも多くなりましたよ。
手先に自信がないと思われている方、よかったら参考にしてみてくださいね。

 

プロフィール

chichu

ピンク色・エレガントでプリンセステイストのインテリア小物ショップオーナー
&エレガントハンドメイド講師

 

「ピンク色に囲まれたプリンセスライフ」をコンセプトに

ピンク色が好きな方に向けた情報発信をすることに加え
自分好みのピンク色な世界観のお部屋や生活を
ご自分で作れるようになっていただくための活動をしています。

 

2014 カルトナージュ上級ディプロマ取得
2016   自宅にてカルトナージュ教室主宰
2017 カルチャー教室にてカルトナージュ講座開催・大手企業とのコラボイベントレッスン開催
2019 カルトナージュの技法を元により簡単・短時間で
          完成させるオリジナル「エレガントハンドメイド」を新しく作り出す
2020 エレガントハンドメイド講座オンライン教室開始
ハンドメイド作品販売ショップ「エレガントハンドメイドショップ」にて作品販売開始
2022 ショップ名を変更し、ハンドメイド品販売と合わせて独自のセンスで買い付けたインテリア小物ショップ「Pink Princess Room」をオープン

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